170日目:NIPPON COLORS - 日本の伝統色
2代目イチコでーす。少し前のサイトですが、今日はこちら「NIPPON COLORS」を観察しました。
このサイトは、以前話題になったCSSのみで作られた世界時計「WebKit Clock」を制作したONO TAKEHIKOさんの作品です。
「日本の伝統色」250色を紹介するサイトなのですが、見せ方がとっても綺麗です。
色の名前をクリックすると、背景がその色に変化します。CMYK、RGBそれぞれの色の数値が表示され、グラフ化もしているので目で見ても分かりやすい。
何故CMYKが円グラフでRGBが棒グラフなの？という細かな部分が気になるところですが、ファーストビューで「あ、いいな」と思わせるようなデザインにまとまっています。
この「あ、いいな」は“伝統”という言葉のもつ雰囲気をとても大切にしているから感じられるのではないかなと思いました。“伝統”と聞くと、気品や趣があったり、シンプルだったりという、どちらかというと大人びた印象を持つかと思います。時間がゆっくり流れる、というイメージも持つかもしれません。
NIPPON COLORSは、伝統色の名称を大きく使いつつも全体的に落ち着きあるレイアウト、クリック時に色やグラフがゆっくり変化するアクションなど、隅々まで“伝統”を意識したつくりになっています。英語や数字を多用しているにもかかわらず、それに負けない「日本らしさ」を実現していると思いました。シンプルなデザインは一歩間違うと凄く安っぽく見えたりもする訳ですが、丁寧な作り込みが見事に魅力ある「シンプル」に仕上げてくれています。
自分でデザインをしていると、特にこのようなシンプルなサイトは、そのデザインを見すぎて善し悪しが分からなくなる事があります。第3者がぱっと見て「いいな」と思えるものを作るのって、本当に大変だと日々痛感しているなかで、とても参考になるサイトでした。
デザインって難しいなー
ではまたー
